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お別れの日

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今日は愛猫「くろ」の一周忌でした。
今日はお葬式をしてもらったお寺で供養のお経をあげてもらい、納骨をしてきました。
くろは闘病生活の末、腎臓病で亡くなりました。
おそらく5年も生きていないように思われます。
拾った猫なので、年齢がはっきりとわからないのです。

拾った時、足から血を流して歩いていました。
獣医さんに診てもらって、どうやら事故にあったのではないかということがわかりました。
下半身の骨がボロボロになったままくっついてしまったので、うまく歩けなかったようです。
「こんな状態でよく生きていた。」
獣医さんはそう驚いていました。
奇跡的に助かった状態です。
治療をして、走れるまで回復したくろ。
元気になったと思いきや、腎臓が悪いことが判明し・・・

猫は人間のように透析できないので、点滴を施すしか生きる道はありませんでした。
毎日点滴を打てば寿命は延びます。
でも、くろが痛がるのがかわいそうで、毎日は出来ませんでした。
悪いときでも一日おきが精一杯。
元気なうちは生かせてあげたいという一心で家族が交代で病院に通いました。
しかし、点滴を打つ姿が痛々しく、治療をしていることが残酷に思えてなりませんでした。
何度、もうやめようかと思ったことか。
一人で悩んで夜、寝床で枕を濡らすことが何度あったことか。
そんな生活が一年近く続きました。

次第に食事が食べられなくなりました。
食事をすりつぶし薬を混ぜてスポイトで食べさせましたが、だめでした。
おいしくないのでしょうね。
水ばかりを飲んでいました。
ついにその水すら受け付けなくなり、それから数日後に亡くなりました。
両親から連絡を受け出先から急いで車をとばしましたが、到着が15分遅く看取ることができませんでした。
まだ温かいくろに「ごめん、ごめん」と言ってやることしかできませんでした。
お経の最中、こんなことを思い出して涙が止まりませんでした。
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お経が終わったあと、骨を土に還し、お別れをしました。
ふと空を見上げました。
さっきまで雨がぱらぱら降っていて暗かった空が一瞬明るくなりました。
つかの間の晴れた空。
くろがきっと見ていたんだ。
泣いてばかりいる私に、元気を出してと言ってくれたのかな?
そう、思いました。
一年足らずの短い間だったけど、ありがとうね、くろ。

by akikobeya | 2007-03-12 23:44 | ねこたち